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TCHとは、上下の歯の接触のクセです。やっかいなのはクセなので自分で気がついていないということ。歯の食いしばりや歯ぎしりと同じように歯とそれを支える歯周組織にとって大きなダメージになります。実は歯と歯が1日に接してもよい合計時間は、15分から20分程度です。それ以外の時間は下顎安静空隙(あんせいくうげき)といって歯が1mmだけお口の中で浮いているのが理想です。しかし、ストレスや寒さなどから食いしばりで歯や顎関節あるいは咀嚼筋の痛みを訴える方は、日中でも無意識に歯を接触させてしまって痛みを訴えることが多くみられます。歯周組織はちょっとした持続した力に弱いのです。TCH症状を改善するためには、生活習慣の中で常に意識して1mm程度 歯を浮かせる、頬杖をやめる、ガムをよく食べる方は味がなくなったら捨てるなど、生活習慣の改善がとても大切になってきます。歯がしみる知覚過敏や詰め物が取れる、顎関節が痛いなどはまずTCHを疑います。