医院ブログ BLOG

原因の根本から治療を

むし歯ってどうしてできてしまうのかご存知ですか?
むし歯の原因菌であるミュータンス菌などが歯に付着し、食べ物に含まれる砂糖をエネルギーにして、菌がどんどん酸を産生し歯を溶かしてしまう硬組織疾患です。そのため砂糖を多く含むジュース、乳酸菌飲料を毎日飲むと、むし歯になりやすくなります。むし歯の診断は「CO」「C1」「C2」「C3」「C4」に分けられ、治療方法は段階により様々ですので、レントゲン撮影と合わせて診断し、治療します。

むし歯が進行して歯髄(神経)まで
到達してしまった場合は
「根管治療」を行います

放置しない速攻治療

むし歯の進行がひどく、歯の中の神経まで達して細菌に感染してしまっている場合は根管治療を行います。治療内容としては、専用の器具を使って根管の中を掃除し徹底的に消毒します。むし歯が進行すると場合は、神経がくさって、痛みがないことがまれにあります。大丈夫と言ってさらに放置しておくと根を支える骨の部分で徐々に進行し、突然膿んだり腫れたり強い痛みがでます(根尖性歯周炎)ので、放置しないでください。

ラバーダムと集中治療で根治は完治

根管治療は期間がかかると思われがちですが、根尖(歯の根っこの先)がしっかり開いていること、キレイに洗浄できていること、細菌が入り込む隙間がないことなど、しっかり治療出来ていれば治療回数は1回でも完治可能です。症状により治療時間はかかりますが、ご都合さえ合えば期間をとることなく治療が可能です。そのためにラバーダムを使用し、抜いた根管に薬剤を詰める際、他の歯や唾液に含まれるプラークを根管内に入れないようにする必要があります。何度も来院することなく、完治を目指しています。

<根管治療中断患者さんへの伝達事項>

自己判断で根管治療を中断し、長期間仮封が取れたまま放置されますと、唾液とともに根管を伝って内部に細菌感染が拡大、さらに骨膜炎、歯槽骨炎へと感染が広がり相当腫れ、歯はむし歯が広がり破折して、抜歯に至りますので十分ご注意ください。

根管治療の治療後

根管治療中の歯で、物を噛んだりされると、強い痛みがでたり歯の破折をおこすことがあるので注意してください。できるだけ反対側で食べるようにして下さい。30分硬化しない水硬性セメントやストッピングではなく、医療法人 健口会ではグラスアイオノマーセメントというほとんどとれない仮封材を使っています。これまでに根管治療中の仮封セメントはとれたことはありませんが、もし万が一、仮封セメントが取れてしまった場合は、細菌感染しないよう、すぐにチェックいたしますので、お電話いただきますようお願いいたします。仮封セメントの充填または除去は根管内を細菌感染させないために最重要(掛け算理論)ですので、歯科医師がすべておこないます。

治療に局所麻酔を使用した場合には、1時間ほど飲食しないでください。
それでもまだしびれが残っている場合、飲み物がこぼれたり、唇を噛んだり、特に熱いものは、やけどする可能性がありますので十分に注意して下さい。

あまりにも強い痛み、腫れがでてきた場合は、ご連絡ください。
根管内チェック、仮封材のバイトチェック、ボルタレンサポ(座薬)を処方いたします。