医療法人 健口会 一宮苅安賀歯科こども歯科 理事長 服部です。ホワイトニング サロン開設に向けて準備を進めているところです。さて、今回は骨粗鬆症について考えたいと思います。お薬手帳を拝見し、まだまだ患者さんご自身の飲んでおられるお薬についてよくわかっておられない方が多くお見えです。その中のよく骨粗鬆症の治療薬が含まれます。骨粗鬆症は閉経後の女性に多い疾患とされています。大腿骨骨折予防として骨粗鬆症の治療ガイドラインに収載され多く使われているお薬がビスフォスフォネートBP製剤です。中後年は歯も同時に悪くなってきています。だから歯科の定期検診は欠かせませんよね。若い時からウォーキングなどの運動で足腰を日常から鍛えておけば良かったのですが、、そうすれば、骨量の減少を減らせれたかもしれませんん。でももう時すでに遅し、、、。骨吸収抑制剤の代表的なBP製剤にはアクトネル ボナロン ボンビバ プラリア デスマノブなどがあります。このようなお薬での治療を開始する1ヶ月前までに、歯科治療なかでも抜歯(観血処置)を終えておくことをオススメします。その後は定期歯科健診への通院で、抜歯に至るリスクを下げられる可能性があります。すでに骨吸収抑制剤での治療を整形外科 内科で開始されている場合は担当歯科医師にお伝えください。抜歯後歯肉が盛り上がらず骨が露出し、(抜歯後治癒不全で顎骨が腐ってARONJ)しまうことがあるからです。ARONJの発症率は数%でありそんなに高くなくそこまで恐る必要はありませんが、なってしまうと完治は難しくなります。実はARONJはまだわかっていないことが多く、口腔外科学会でもポジションペーパーとして記載しているだけです。医療では、数%でもリスクを患者さんにご説明することが必要だからです。歯周病でグラグラの歯をビビって保存し、数年後そこから顎骨壊死を発症した症例もあるので、全ての歯を保存するのもナンセンスなので、担当歯科医師と治療方針をしっかり相談してください。医療スタッフとしてお薬も抜歯に関してもメリット、デメリットをご提供し、患者さんの同意や希望を大切にしていくことが大切です。薬の服用を始めて1年以上経過している または BP服用1年以内で有病者で心配な患者さんは総合大雄会病院などの高次医療機関の歯科口腔外科と連携させていただき抜歯依頼のご紹介をさせていただいております。