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医療法人 健口会 理事長 服部です。なぜ歯科医院では、歯科衛生士の離職率が高いのか?についてお話しします。日本の歯科医院で働く歯科衛生士は離職率が高く、求人倍率は30倍とも言われています。歯科衛生士が在籍していない歯科医院も多くあります。歯科衛生士のほうが院長よりも立場が上だからおかしいのです。スタッフ、歯科衛生士が急に退職したらどうしようなんて経営上にこれほど不健康なことはありません。そんな状況ではスタッフ教育なんてできるわけがありません。求人票では<私たち仲がいいです>といいながらスタッフの写真がまったく無かったなんてありませんか?もしあなたが歯科衛生士専門学校の学生であるならば、夏休みの医院見学で確認するべきところは、歓迎感、医院にルールはありますか?顧問社労士が在籍し、育児休業実績はありますか?スキルアップなどの評価基準、成長のロードマップ、そして院長先生はどんな方ですか?とチーフスタッフに確認してみてください。給与や就業時間や休みや内部の人間関係しかみていないスタッフが、患者さん(他人)の為に頑張れますか?当たり前は権利になって感謝する心が存在しないので、少なくなったりするとトラブルが起きるのです。したがって無いものの中にも感謝する和の心を育てるのが経営者の仕事になってきました。義務教育としての学校ではもうそんなことは教えてくれなくなったためです。だから昨今SNSでバイトテロ投稿が増えてきたのではないでしょうか?あなたは何のために働いていますか?当院では歯科衛生士に、お口の健康から健康長寿の延伸で社会に貢献し、素直であればスキルは自然と入ると教育しています。患者さまであるクライアントから是非お願いします や ありがとう と言われたり、名前を覚えてもらうなどの承認していただけたらうれしくないですか?これまでは働き方改革と思い労務と内部視点ばかり気にしていました。でも違いました。ある方との出会いがあって、利他の精神を教育していなかったことに気ずかされて、非常に恥ずかしい思いをしたことがありました。年商4,000万いかない先生、年商1億の先生、年商5億の先生の振る舞いなどを教えていただきました。俺が俺がだとスタッフも患者さんも同じような人を引き寄せていました。そんな時代は今思うとやばかったです。竹田和平さんも世のため人のためで考えると、同じような真空の人が長期的に引き寄せられると言っています。自分のステージが変わると自然と周りの人間が気がつくと変わっていきます。だから学生時代の親友は10年経つと価値観が合わなくなることに気がつきます。数多くのコンサルタントがいますが、多くはノルマをこなそうとするコンサルタントがなんと多いことか。だから暇つぶし程度にコンサルの提案を聞いていないと本当に惑わされます。なぜなら自身で医院経営をして利益を出したことがないからです。バランスシートにも院長の人格が現れます。もしも歯科衛生士の採用でお困りであれば私に相談していただいたほうがよっぽど有益だと思います。結論を申しますと、答えがないことを長期的に行うものです。学生の採用、教育 地域特性 既存スタッフとの相性等数えるときりがありません。面接時に医院の理念や識学での姿勢のルールを伝えています。それから入社オリエンテーションではやってはいけない規律教育をしています。基本理念の共有と社員を信じることが最も大切です。院長の時間も有限でそれも投資です。診療を止めて、何度も何度も社員のマインド教育をしています。全スタッフとも1on1のコミュニケーションの時間を取っています。本人が気がつくまで待つようにしています すぐにスイッチが入るのスタッフはいいですが、2-6-2の法則があります。自発的モチベーションの芽を摘む言葉は言わない方がいいです。いいね それやってみよう を口癖にし、人を変えようとしてはいけません。幹部スタッフとの信頼関係が重要になります。変えられるものは自分のマインドであって、決して理不尽に院長がエライみたいな振る舞いは厳禁です。例えると水槽のフィルターの役目です。濁ったどろ水がクリアになると隠れていたドジョウのような人は逃げ場所がなくなり自然と去っていきます。評価としてはがんばっている人(あゆ いわな のような綺麗な水を好む)評価をしていきます。自己評価や360度評価はしてはいけません。院長の評価は外部(市場)からの評価を受けます。労務の視点がブラック企業からゆるブラック企業にかわりつつあります。最終的視点が外部に向くと求人の問い合わせも非常に増えてきます。市場のニーズ、マーケティングにもある程度目を向ける必要がありますが、社員のあり方教育が進んでくると外部評価が良くなり、既存客が増え、紹介 紹介で新規顧客を取れなくなるほど医院がぐーと成長するとともに顧客満足度CSも向上しています。そんな歯科医院では予約のキャンセルも無く、歯科衛生士も退職したがりません。患者さんも担当歯科衛生士が変わらないということです。スイスSwissのようになりたい職業の上位ランキングに歯科衛生士が入ってくるといいのですね。歯科医院は痛くなってから行くところと思っていて何年かぶりに来院される患者さんがまだまだ多いですが、キラキラ輝く歯科衛生士のいる歯科医院が増えてくると、お口の健康は健康長寿に関係していることを市民の皆様に理解していただけ、デンタルIQもどんどん向上していくでしょう。歯科衛生士を見て、専門学校に入りたいという学生さんも増えていきます。どこの歯科医院に勤めても、長く勤められる環境になるように経営学が大学カリキュラムに入るといいですね。最後に日本のすべての歯科医院で歯科衛生士たちのトラブルがなくなることをお祈りいたします。 口癖 ありがとう そうだね よかったね 表情 いつもにこにこ 自分の機嫌をとる 習慣 70点で相談しにきてください 100点までやっていると終わりません 視点 自分だけでなく相手の立場を考えましょう 自己肯定感 あるがままを受け入れよう