こんにちは。歯科衛生士の大谷です。
夏休み、お盆、旅行、夏祭り――楽しい予定がたくさん詰まった8月。
夏休み、お盆、旅行、夏祭り――楽しい予定がたくさん詰まった8月。
でも実はこの時期、虫歯や生活習慣病が進みやすくなる季節でもあります。
暑さでつい食べたくなるアイスや冷たい飲み物、外食や夜ふかしが増える夏の生活は、知らないうちにお口や体に負担をかけているかもしれません。
甘い飲み物、毎日飲んでいませんか?アイスやジュース、炭酸飲料、スポーツドリンク
ついつい手が伸びてしまうこれらの飲み物には、たっぷりの糖分が含まれています。
糖分のとりすぎはむし歯の原因になるだけでなく、血糖値の急上昇を引き起こし、糖尿病のリスクも高まります。
のどが渇いたら、麦茶やお水でしっかり水分補給するのが安心ですよ。
外食が続くと、野菜不足・噛む回数の減少に…
夏はお出かけが増え、外食やテイクアウトの機会も多くなりますよね。
でも、ハンバーガーやフライドポテト、ピザなどのメニューは、炭水化物と脂質が多く、野菜やビタミンが不足しがちです。
しかも柔らかい食べ物は噛む回数が減り、唾液が出にくくなって、むし歯菌が増えやすいという一面も。
唾液はお口の中をきれいにしてくれる大切な存在。よく噛む食事を意識してみてくださいね。
夏休みの落とし穴 ― リズムの乱れと運動不足
学校がない夏休み期間中は、どうしても生活リズムが乱れがち。
遅寝遅起き、運動不足、クーラーの効いた涼しい部屋でゴロゴロ…。
さらに、給食がなくなることで、冷凍食品やインスタント麺の登場回数が増えるご家庭も多いのではないでしょうか。
これらの積み重ねが、栄養バランスの乱れや肥満の原因になることも。
⸻
帰省や旅行も注意ポイント
お盆や帰省では、普段なかなか会えない家族や親戚と話が弾み、夜更かしやダラダラ食べになりがちです。
旅行中も、外食や間食が増えやすいので、つい栄養が偏ってしまいます。
楽しい時間を過ごす中でも、「ちょっと野菜を足してみる」「噛みごたえのあるものを選ぶ」といった小さな工夫が、後々の体調に差をつけてくれます。
夏におすすめの食べ物って?
食欲が落ちる夏でも、なるべくバランスの良い食事を心がけたいですね。
たとえば…
• 糖質控えめな蕎麦や刺身は、暑い日でもさっぱり食べられます。
• ゴールドキウイ、グレープフルーツ、オレンジ、パイナップル、赤肉系メロンなど、ビタミンCが豊富なフルーツもおすすめ!
• オクラや納豆をのせた冷奴、ナスと豚肉の炒めもの、茹でたとうもろこしなど、旬の野菜もどんどん活用してみましょう。
冷やし中華やそうめんなど冷たい麺類を食べるときは、野菜・きのこ・海藻を一緒にとると、ぐっとバランスが良くなりますよ。
最後に…
暑い夏は、からだもお口も疲れやすい季節。
だからこそ、ちょっとした工夫や意識の積み重ねが大切です。
「よく噛む」「甘いものは控えめに」「栄養バランスを考える」
そんな毎日の積み重ねが、虫歯や生活習慣病を防ぐ第一歩になります。
ぜひ、ご家族みんなで意識してみてくださいね。
何か気になることがあれば、来院の際にお気軽にご相談ください。
一緒に、元気に夏を乗り越えていきましょう!